こんにちわ。ハマの美術部部長(高校時代)、矢野です。今日は、おそくなりましたがアンドロンジョナイトのレポートをお届けします。
日本アンドロイドの会は2010年2月15日、秋葉原ダイビル12階のはこだて未来大学サテライトキャンパスにて、日本アンドロイドの会定例会を開催しました。
しかし、今回の定例会はいつもとちょっと様子が違います。本定例会は、「アンドロンジョナイト!」というタイトルで、「日本アンドロイドの会女子部(以下女子部)」が2時間まるまる頂戴したのです。
この日本アンドロイド会初の女性をターゲットとしたイベントには、なんと参加者のうちおよそ半数が女性になりました。女性が少ないといわれているIT系のイベントで、これほど女性が集結する機会はなかなかありません。
最初のセッションは女子部が誇るセクシープログラマー、あんざいゆき氏によるUIデザイン改良講座です。既存のAndroid用note padアプリの外観をカスタムUIに差し替えて、より使いたくなるようなアプリに変えてしまおうという内容です。ビジュアルデザインは矢野が担当しました。
フリルの豊かな黒いミニから長い足を覗かせて登壇する姿に心をうばわれるのもつかのま、始まってみると普通に複雑なXMLコードの解説をし始めるところはさすが理系です。
続くセッション2では、女子部のコアメンバーであるhiroii氏、ニシヲカ氏、宮田氏、そしてあんざい氏によるディスカッションです。女性視点で面白いと思うAndroidアプリを紹介してもらったり、Android Marketの現状に対する感想を語り合います。目的は、現状のマーケットを取り巻く人間の多くが男性であるところに、女性の視点で意見して面白い気付きを共有するためです。
みな人前で話すことに慣れていないという点を心配していましたが、始まってみたらそこは女性。どんどん意見が出てきます。
まずhiroii氏は欲しいアプリとして知育系など子供が使えるようなコンテンツの充実に期待したいと話しました。マシンスペックが高い、まさに持ち歩けるPCと呼びたくなるスマートフォンは、外出先で子供に与え、お母さんの時間を作る格好の道具です。任天堂DSのコンテンツにないような、より単純な操作でできるお遊びアプリはたしかに需要がありそうです。
ニシヲカ氏は休日なかなか起きられないという悩みを打ち明けながら、自分自身に関するつぶやきがtwitterに流れたのを感知してアラームが鳴り、起こしてくれるようなAndroidの目覚ましアプリがあればと夢を語りました。みんなの力で生活習慣を改善する、という面白いアイデアですね。しかしながら「待ち合わせ場所に来ないけど、どうしたのかな?」とつぶやかれる前に起きたほうが良いかもしれません(笑)。
宮田氏も、なかなかすっきり起きられないというニシヲカ氏同様の問題をスマートフォンで解決したいと話します。Smart Alarm Clockのように起床予定時間と、起こし始める時間を設定して時間をかけて起こしてくれるアプリは効果的だとか。
あんざい氏の場合、特別なアプリは特になく、文字入力アプリのsimejiとGmail、Twitterクライアントのtwiccaといった基本アプリがあればあまり不便はないそう。欲しいアプリはもっと背景画像とかテーマをカスタマイズできる機能がついたものと話しました。Android端末の訴求ポイントはホーム画面などを自分ごのみにカスタマイズできる部分。この利点を生かすため、ウィジェットのようにホームに乗せるアプリの色は変えられるとうれしい。ということですね。たしかにAndroidのキーワードは「カスタマイズの余地が大きい」という点です。この点を押さえた開発企画があると良いですね。
次は愛知の都築博己氏による良いアイコンレビューのコーナーです。博己氏は動画での参加でしたが、当日上映する動画プレゼンを作るにあたり、一ヶ月ほど前から日本アンドロイドの会会員を対象にアイコンに関するアンケートを実施し、集計を取っていました。アンケートの結果から上位に登ったアイコンデザインを男女別に一覧して、そのデザインの傾向を分析。女性のし好に合ったアイコンはまだまだ少ないという点に言及していました。また博己氏はアイコンが端末のホーム画面を飾る大切な装飾要素であることにも触れ、今後凝ったアイコンデザインがもっと登場することを望みました。
締めくくりのセッションはWomen's Smartphone Network代表で、女子部に参加しているTunakko氏による端末のライブレビューです。今話題のGoogleケータイNexus Oneと、この春にも発売を予定しているソニーエリクソンのXperiaを女性の視点で比較するという大胆な企画でした。
Tunakko氏の今回の結論は..Xpreiaに軍配です。ちょっと男っぽくもありながら、洗練されたインテリアのような風合いを持つソニースタイルのデザインが女心に刺さるのが1つ。また、Timescapeなど独自のUIで使う楽しさ、わくわく感が盛り込まれている点が1つ。プロダクトデザインの深みを知り尽くす、ソニーの熟練した技の勝利でした。この意見をきっかけに、「Android 1.6だから残念」という会員のみなさんには少し違った角度からXperiaを見てもらえたらと思います。
そしてセッションは女心に刺さるガジェットのフルカスタマイズ講座のコーナーに移ります。Tunakko氏が作成したアクセサリは、手帳タイプのケースです。リアルメモパッドも付いています。中にはモバイルプラザ秋葉原で購入したNexus One用のプロテクトジャケットをマジックテープで留め、ここにNexus Oneをはめます。ピンクのラメ布がとてもおしゃれです。会議中Twitterをしていても、まず気付かれないでしょう。
さらにNexus One本体には、女子部オリジナルのLiveWallpaperを搭載させました。このLiveWallpaperは、矢野がデザインを起こし、Simejiの開発者でデ部の部長、adamrocker氏が開発を担当しました。スライドさせると、まるでティンカーベルの粉のようなスパークがキラキラ飛び出す。というファンタジックなデザインです。
さらに、15日はバレンタインの翌日だから。という理由で、キートップのデザインを通常の状態から板チョコのデザインに変えました。こちらはadamrocker氏の作品である日本語入力ソフトSimejiを改変していただき、キーの画像を差し替えてもらいました。フリックのガイドも普段は青ですが、今回は板チョコに合わせてキツネ色に変えています。これで準備したセッションはすべて終了。女子部は皆様にあたたかい拍手をいただきました。
女性同士がIT技術を楽しみながら使うことで、もっと人に優しくて、本当の意味で生活の助けになるアプリやサービスが生まれやすくなるはず。イベントを通してわたしたちの活動が自然と輪になり、男だらけのIT社会に多様性と楽しさが生まれたら、と、希望を新たにした夜でした。
こんにちは。私は某IT企業に勤めています。
返信削除ブログ拝見させて頂きました。
女性の視点で生まれるサービス、アプリケーションは
非常に興味があります。
男性が駄目ということではないのですが。
私の方も今Androidで色々なサービスやアプリケーションを
調査しているので、こちらのHPにちょくちょく来させて頂き
ます!